Optibootについて
Optibootに関して簡単に説明します. 説明項目は以下のとおりです.
- optibootとは
- optibootの起動方法
- optibootにコマンドを送る
- optibootにスケッチを送る
optibootとは
optibootとは、Arduinoが用意しているブートローダーです。このブートローダー"optiboot"が書き込まれているArduinoはArduinoUnoです。optibootは通信速度の点で従来のブートローダの二倍、ブートローダーサイズの点で二分の一倍になっています。このoptibootとパソコンが通信することでマイコンにスケッチを書き込むことができます。
起動方法
optibootを起動する方法はArduinoに三回ほどリセットをかけることです。Arduinoにリセットをかけるとまずoptibootが起動します。opribootが起動した後optibootはシリアルデータが届いているか確認します。一定時間シリアルデータが来なかったときoptibootは自動で終了しマイコンに書き込まれたスケッチが実行されます。
optibootにコマンドを送る
コマンドとはoptibootがあらかじめ用意しているものです。用意されているコマンドとしてメモリのオフセット設定、データの書き込み、アプリの実行などがあります。このコマンドを使用してパソコンはArduinoにスケッチを書き込んでいます。
optibootにコマンドを送る流れは次の通りです。
コマンドのタグ
optibootにコマンドを送る際必ずそのコマンドに関連付けられたタグを送信する必要があります。以下がその一覧です。
STK_LEAVE_PROGMODE(0x51; ’Q’): プログラムの実行
STK_GET_PARAMETER(0x41; ’A’): optibootのパラメータ取得
STK_LOAD_ADDRESS(0x55; ’U’): メモリのオフセット値送信
STK_PROG_PAGE(0x64; ’d’): HexDataの送信
コマンドの内容
コマンドの内容とは各コマンドが送るべきデータそのものです。メモリのオフセット送信コマンドならメモリのオフセット値、HexData送信コマンドならHexDataそのものをさします。
CRC_EOP(0x20; Space)
これを送らなければそのコマンドは無効にされます。同時にoptibootは自動的に終了しArduinoに書き込まれているスケッチを実行します。
このCRC_EOPを認識しそのコマンドを有効にすることをVerifySpaceと呼びます。
optibootにスケッチを送る
optibootにスケッチを送る流れは次の通りです。
optibootを起動する
Arduinoに三回ほどリセットをかけることでoptibootが起動します
optibootが起動しているか確認する
CRC_EOP(0x20; Space)を等間隔に送りつづけます。するとoptibootはSTK_INSYNC(0x14; Space(UnicodeではSpace)), STK_OK(0x10)を返します。
メモリをセットする
optibootに送信するコマンドは、STK_LOAD_ADDRESS, アドレスの下位ビット, アドレスの上位ビット, CRC_EOPです。セットしたメモリからHexFileが書き込まれます。
データを送信する
optibootに送信するコマンドは、STK_PROG_PAGE, ’0’, データのサイズ, ’70’, HexData, CRC_EOPです。
スケッチを実行します
optibootに送信するコマンドは、STK_LEAVE_PROGMODE, CRC_EOPです。